奈良のええとこ、極めたい計画続編。
橿原神宮でぱりっとした気持ちになった後は、大神神社へ向かいます。
近鉄線の桜井駅からは徒歩30分なのですが、奈良の寒さは厳しく。
タイミングよく電車に乗ることができたので、JRでひとつ先の三輪駅まで行きました。
訪れた日はおんだ祭という伝統的なお祭りをやっていたこともあってか、小さな駅のホームには思ったよりも人がいました。
三輪はそうめん名産の地ということもあって、どこの軒先にもそうめんふしが売っていました。
帰りにばっちり購入し、ついでに美味しそうな奈良産の小芋も購入しちゃいました。
八百屋さんの奥さんが優しくて心があったまりました。
お出かけ先の交流にも、ええとこが見つかります。
お酒の神様 大神神社
さて、いざ大神神社。
いつか必ず訪れると心に誓っていました。
ここは日本最古の神社であり、酒造りにおいて重要なスポット。
酒造りは三輪ではじまったとされていて、大神神社にはお酒の神様がいます。
お酒=日本酒、が大好きな私としては、訪れないわけにはいきません。
三輪山に抱かれているだけあって、鳥居をくぐると緑が続いています。
春日大社もそうなのですが、神域にお邪魔している感じがして、とても好きな空気感。
手水のところには早速、蛇がいらっしゃいました。
境内には巳の神杉という、大きなご神木があります。
なんとお供え物は三輪の酒蔵・今西酒造さんのお神酒と生卵!
三輪の神様の化身である白蛇様が棲んでいるから、との説明に納得しました。
お神酒は参道にある今西酒造さんのお店や、酒蔵で購入できるようです。
「これからも美味しいお酒を楽しめますように」とお参りしておきました。
旨し酒は 旨し水から
今西酒造さんの「三諸杉」を育んだのは、三輪山から湧き出るお水。
大神神社から次は、狭井神社という病気平癒の神様のもとへと向かいます。
参道には植わっている植物の名前がきちんと記されているのですが、薬効まで書いてあってなかなか面白かったです。
「くすり道」と名付けられていることにも納得ですね。
狭井神社から三輪山の登山道に続いているだけあって、なかなか登るのが大変です。
午前中に訪れた橿原神宮はフラットだったので、また違った雰囲気を味わえました。
今後の健康をしっかりお願いして、境内の奥へ進むと……ありました!
「御神水(ごこうすい)」と呼ばれるお水です。
多くの人がペットボトルを持参して、いただいて帰っているところが印象的でした。
私も実際にいただいたのですが、喉の渇きが癒やされる美味しさでした。
この水脈から仕込まれるお酒のことを思うと、胸が高鳴りますね。
水琴窟もありました。
竹にそっと耳を寄せると、中からからん、ころんと澄んだ音が。
自律神経を整えるCDが出されるくらい、水琴窟の音色には癒やしの効果を感じます。
まだまだ三輪山 楽しめます
旨し水で体力気力を回復したら、まだまだええとこに進みましょう。
今度はご神体が守る土地を、展望台から眺めます。
大鳥居が望めるのですが、これはなんと日本で二番目の大きさだそう。
三輪山のパワーを全身で感じながら、階段を下って最後の神社を目指します。
神社の写真を取り逃がしたのですが、階段を下ったところには久延彦神社が。
こちらは知恵の神様で、撫でふくろうが置かれています。
最近「スリークエスト」でタスク管理をしていることから、「くえひこ」の響きになんだかシンパシーを感じました。
やることを前向きにこなして、毎日を楽しく過ごせるように願いながら、ふくろうをそっと撫でました。
久延彦神社からも再び、三輪を一望することができます。
大神神社だけお参りして戻ることもできたのですが、寄り道して本当によかったです。
白蛇様の棲むところ
春日大社が御蓋山をご神体とするように、大神神社は三輪山を祀っています。
今回訪れて、自然全部を抱きしめるところをとても好きだなと思いました。
お酒の神様を目的に向かいましたが、わくわくがたくさん詰まった場所です。
今西酒造さんの酒蔵に行けなかったので、今度は酒蔵見学も含めてもう一度白蛇様に会いにゆきたいです。
心の中で杯を交わして、旨し酒をともに楽しみたいのです。
読んでいただき、ありがとうございました!
ゆのじ