秋になると、電車に乗るとき気になる広告があります。
「今年のお宝、なんだろな?」
奈良の秋の風物詩といえば「正倉院展」!
校倉造のあの建物から、毎年色んな宝物がざくざくと出てくるわけです。
今年も早速、行ってきました!
第69回正倉院展/2017年10月28日~11月13日
一生かかっても、全部見られません
秋は観光・修学旅行シーズンとあってにぎわう奈良。
そんな奈良のにぎわいを増しましにするのが、奈良国立博物館で催される正倉院展です。
聖武天皇の宝物をおさめたと歴史の時間に習った、正倉院。
あの校倉造の建物には、なんと約9000点もの宝物・書物があるそうです。
なので第69回という長い歴史をもってしても、まだ「初出陳」の表示があるという。
一生かかっても、何度通っても、見切れない。
それって、すごいことだなと思いませんか?
毎年新鮮な気持ちで見られる、展示となっています。
今年の目玉は羊ちゃんと緑の器だそうです
実は初回訪問のときに、教科書に載っている琵琶を見てしまった私。
それでもなんやかやと通ってしまうのは、ほほう!と思える品々が並ぶから。
ただ、歴史的背景に造詣が深くないため、口をつくのはマヌケな感想ばかり……
文化人の皆さまに、ごめんなさい。
正倉院展をゆったり見るコツ
毎年、報道されるのは長蛇の列。
多くの方がご紹介されていると思いますが、私からもひと言だけ。
「オータムレイトチケットがオススメです」
閉館の1時間半前から販売される、通常のチケットよりも少し安いチケットです。
- 平日:午前9時~午後5時まで=午後4時半から発売
- 金・土・日・祝日:午前9時~午後8時まで=午後6時半から発売
大学時代に恩師から一番空いていると教えてもらったのは、平日の閉館前。
今年は雨の初日(土曜日)の閉館1時間前くらいに行きましたが、それでもかなりゆったり見ることができました。
音声ガイドでじっくりひとつずつ見たい方には少し時間が足りないかもしれませんが、混雑を考えるとかなりオススメです。
目玉の羊ちゃんも緑の器も、人が群がることなくのんびり見られました。
このページで都度、待ち時間の状況が更新されているので確認しながら行きましょう!
夜の博物館。雨の日もそれはそれで、風情があります。
気軽に行こう、奈良。
現代の感覚で見ても、おしゃれだったり、綺麗だったり。
そんな展示物がたくさんあります。
「これ栞にしてあったらほしい」
「羊のやつの手ぬぐいほしい」(そして売店に行ってくずおれる私)
周りからもそんな声が聞こえたりして。
昔をしのんで、色んな感想をもって、楽しみにいくのがいいのではないかなと思います。
9000点もある宝物が、美しい保存状態であること。
毎年、初出陳のものも含め、色々考えた展示が作られていること。
展示の説明ひとつとっても、吟味されどんな人にでも伝わりやすいようにされていること。
学生時代に戻って、博物館というハコの持つ意義に思いを馳せた有意義な時間でした。
皆さんもぜひ、あなただけの宝物との時間を、過ごしてみませんか?
あ、そうそう、売店にはトラップがたくさんなので気をつけてくださいね。
読んでいただき、ありがとうございました。
ゆのじ
▼お宝はこちら