近鉄奈良駅からすぐ近く。
椿井小学校の向かいに、小さなカフェがあります。
お店の名前は『パトリ』さん。
ちいさな、あおい小鳥の看板が、目印です。
パトリ cafe/market/奈良市
ちょっぴり急な階段をのぼれば、たくさんの小鳥たちに出迎えられます。
北欧テイストのほっこりした店内。
冬だったら、ストーブの上でやかんがしゅんしゅんと音を立てていて。
冬でなくても、いつでも、どこか懐かしい香りがします。
12月19日に寿閉店なさるとのことで、たまらなくなって再訪させていただきました。
私情たっぷりで恐縮ですが、、私にとって大切で特別なお店でした。
奈良での学生生活にどきどきしていた頃、母と訪れたこと。
大切な友人たちと、声がかれるまで話をしたこと。
夫と、はじめてのデートで訪れたのもここでした。
奈良はおしゃれなカフェがたくさんあるのですが、私はいつもすかさず、パトリさん。
どのケーキにしようかなあと悩む時間が、しあわせでたまらないのです。
今回は久しぶりに、ランチの時間に訪れました。
どうしても食べたかった、ミートボールのランチ!
ベリーのジャムをミートボールやポテトにつけていただくのが、ちょっと異文化でくすぐったい。
でもこれがとってもとっても美味しくて、やみつきになるのです。
にーさんはカレーを。
甘口でとろけるのですが、こちらにもレーズンが入っているので当たったら嬉しい気持ちに。
口の中でしあわせが広がります。
お腹がいっぱいだったのですが、我慢できずにケーキもいただいちゃいましょう。
悩みに悩んで、フォンダンショコラ。
贅沢にバニラアイスと一緒に、いただきます。
ひとくち、ひとくち大事にいただきました。
おいしくて、あったかくて。
おめでたいことで、ありがたいことで。
でも少し、さみしくて。
色んな感情がないまぜになって、目の奥がぎゅっと熱くなりながら、ごちそうさまと手を合わせました。
チキンだから、声に乗せてはありがとうございましたということしかできなくて。
しあわせの青い鳥は、明るい窓を出て、まっさらな世界に飛んで行くのかもしれません。
でも、ずっと心のなかに。
たくさんの想い出を、ありがとうございました。
どうしても書かずにはいられなかった恋文を、小さな小鳥さんに託します。
読んでいただき、ありがとうございました。
ゆのじ
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