美味しい朝ごはんは、その日の気持ちを明るくする源。
今日は愛してやまないジャムへの気持ちを綴ります。
大峯山麓コンフィチュール/天川村
おじさんの気まぐれジャムに会いたくて
洞川エリアに入って、街の入り口近く。
ここに、小さなお店があります。
「増小」という歴史を感じる看板がかかったお店。
ガラス張りの扉を覗き込んでみましょうか。
おっとなになに、おやすみかしら?
なにやら張り紙がしてあるのでドキドキしますが、店先のにゃんこは「商い中」でした。
そうっと扉を開けてみると……
お店の中には、たくさんのジャム!
手前のスペースには、ちゃんとパンまで用意されている試食スペースが。
そう、ここは洞川に行ったら必ず訪れておきたい、素敵なジャムのお店『ジャム工房 洞川温泉 ましこ』さんです。
奈良の幸で、しあわせに
この工房は、ましこさんこと店主の増谷公男さんがおひとりで営まれています。
ジャムの材料の買い付けから、ジャム作りから、販売まで。
店主ひとりでやっているのでおやすみのこともあります、なんて張り紙には書いてありました。
冬の間は、洞川を訪れるひとが少なくなることもあり、さらなる不定休。
訪れる際は電話などで確認が必要ですが、開いているならば駆けつけましょう!
2年前の夏、初めて天川村を訪れたとき。
ゆのじがましこさんのコンフィチュールと出会ったのは、暑い夏のことでした。
洞川に到着して、いざ散策を始めようと思った矢先の、ジャムのお店。
店内に並ぶ季節の味覚に、あれもこれも欲しくなってしまったのを覚えています。
その後も、県内のイベントでお見かけする奇跡的な機会があったりして、いつしか天川村=ましこさんのジャムを買いにいく、という方程式が出来上がっていたのでした。
だって、ジャムって美味しいでしょう?
ましこさんのジャムは、奈良の幸をぎゅっと詰め込んだものばかり。
四季折々の果物を楽しむことができます。
白桃や柑橘はもちろん、栗のクリームなんてもう、最高!
今回は冬だったので、柑橘類や林檎を中心としたジャムが棚には並んでいました。
どうしようかと悩む私。
ましこさんがひとつひとつ手作りしているから、一期一会の味もあるので、慎重にいかねばなりません。
選んでいる間にも、どうして五條の林檎なの? などと、そのジャムにまつわる物語を優しく語ってくれます。
以前はネットでの販売もなさっていたようなのですが、やはり直接顔を合わせて、ひとつひとつ説明して販売することを大切にしたいと、今は店舗やイベントでの販売だけだそう。
そう語るましこさんは、ジャムに対する優しさや愛情がにじむ笑顔でした。
どうして洞川の地で、ジャムを作り始めたのですか?
疑問に思って、訊いてみました。
優しいおじさんは、またにっこりと。
「だって、ジャムって美味しいでしょう?」
その笑顔が、一番の答えでした。
奈良の幸はあっという間に
朝ごはんはいつも、眠い目をこすりながら。
低血圧の私は、朝はテンションが著しく低いです。
でも、ましこさんのジャムがあれば。
次第に笑顔になってしまうのです。
ひとさじ、もうひとさじ。
ついつい食べすぎてしまって、もう瓶が空っぽになりそうなのは、内緒の話。
天川村には、愛情がたくさん詰まった瓶があります。
ましこさんの手で、しあわせの味になったジャム。
また買いに行かねばなりません。
(洞川内のお店でも提供されていたりするので出会えたらラッキーです!)
とにかく、ひとたび食べたら、あなたも虜になること、間違いなし。
「だって、ジャムって美味しいでしょう?」
読んでいただき、ありがとうございました。
ゆのじ