MICHIMOの走行可能エリアマップの下の方。
にょろりと伸びたコースがあります。
こんなところまで行けるの?
もちろん、行っちゃうのが我々の遠足スタイルです。
にょろにょろの先にはお城が
超小型モビリティMICHIMOが行けるのは、橿原市・高取町・明日香村の3つだけ。
エリアの一番端っこの部分は、ナビを見ると「高取城」と記されていました。
大和郡山市にもお城があるけれど、高取町にもあるようです。
むむ、ならば行くしかない!
超小型モビリティだからこそ行ける場所がある
そうして走りはじめ、MICHIMOはいつしか山の中を走っていました。
広い広い飛鳥の空はどこへやら。
しまいには道がどんどん細く、ぐねぐねと曲がりはじめ……
運転の上手なにーさんの背中からも、少し緊張が伝わってきます。
脳天気なゆのじは、後部座席で大はしゃぎ。
揺れる車体、小さいからこそ伝わる走行感。
「あんまりはしゃぐと舌噛むで!」
映画の中でしか聞いたことのない台詞が飛び出して、さらに笑ってしまいました。
ヒーローみたいでちょっぴりかっこいい!
ヒーローのおかげで、ついに自動車で行ける限界まで到着しました。
むしろ道がとても細いので、普通の乗用車だと厳しいしいかもしれません。
駐車場も3台分ほどの小さなスペースしかありません。
でも電車なら壺阪山駅から徒歩2時間、バスで壺阪寺まで行っても徒歩1時間、なんてことが書いてあったりするから厳しい。
高取城に行くならMICHIMO、案外よいのではないかと私は思います。
さて、「高取城」の看板もあるので、ここからは歩いて向かうといたしましょう。
でもここからがまだ大変でした。
そして知る、高取城の秘密
さあ目指そうと歩きだしたのですが、眼前には階段が続くばかり。
あれ、なんだかデジャヴ……
(ゆのじはにーさんをしばしば無意識のうちにハイキングに陥れてしまうことがあります)
花粉の時期なのもあって、先ほどの威勢のいい台詞はどこへやらな様子。
励ましあいながら、少しずつ上って。
ある日、森の中。
木を刻んで作られた熊さんが「本丸」を教えてくれました。
なんとも立派なチェーンソーアート。
そして私たちは知るのです。
高取城が、「日本三大山城」のひとつだということを。
高取城は、難攻不落でした。
「本丸まであと少し、がんばってください」
ねぎらうように舞うのは
日本三大山城、気軽に訪れようと思ってごめんなさい。 息を切らせながら本丸にたどり着いた我々を迎えてくれたのは、大きな桜の木。
ひらひらと舞う春、少しけぶった遠くの景色。
やわらかい光が降り注ぐ中、ほうっと花に魅入られてしまいました。
ここまで頑張って、よかったね。
そう思わせてくれる場所でした。
MICHIMOの終着地はどこ?
いやはや、どこまで楽しみ尽くすの? というくらい色んなところに行きました。
5時間のレンタル時間も、もうすぐ終わり。
そろそろ帰路につきましょうか。
と、見せかけてなところがゆのじとにーさんコンビです。
もう少し、お付き合いいただけましたら幸いです!
読んでいただき、ありがとうございました。
ゆのじ