近鉄電車で奈良入りするとき、全力で奈良を感じられるシーンがあります。
大和西大寺駅から新大宮駅に向けて走るとき。
両サイドに野が広がり、朱雀門と大極殿が両側に眺められる。
奈良に通いはじめてからずっと、今でも好きな瞬間です。
新しくなる、古の都
いつも電車で通り過ぎてしまいがちな平城宮跡。
ゴールデンウィークに、天平祭見物も兼ねて訪れてきました。
いつもは散歩する人や、のんびりピクニックを楽しむ人、地元の人が自転車で行き交うような場所。
ゆるやかな空気が、そこには流れています。
大極殿に入ってみた
実は初めてでしたと小声で言ってみます。
いつも眺めるばかりの大極殿は、大きくて壮麗でした。
ここで国の一大事が執り行われていたのかと思うとドキドキします。
風が吹き渡る第二次大極殿
実は大極殿はもうひとつあります。
第二次ってなに? となりながらも楽しんだかつての私。
都が転々と移った時代、再び平城宮跡に戻ってきたときに大極殿も場所を変えました。
今は風がびょうびょうと吹き渡る、緑が美しい場所となっています。
新しくなった平城宮跡歴史公園
2018年3月24日に、平城宮跡のあちこちで新しく産声があがりました。
線路を挟んで南側の朱雀門サイドに朱雀門ひろばがオープン。
様々な角度から奈良の都を楽しむことができます!
- 天平みつき館→観光案内所
- 天平うまし館→カフェ・レストラン
- 天平みはらし館→展望デッキ
天平つどい館→団体客向けの集合スペース・公園の利用案内所
平城宮いざない館→平城京を体感できるガイダンス施設
平城宮いざない館がすごい!
開館当初から話題になっていた「平城宮いざない館」に行ってきました!
実は2度目の訪問だったのですが、何度見ても面白いです。
これで入館料無料でいいの? と思ってしまうほどなので、ぜひ訪れてみてください。
平城宮跡の見どころが、あらゆる角度から紹介されていたり。
奈良を生きた人々の息づかいが聞こえるような展示の工夫がしてあったり。
ついつい長居してしまいます。
かと思いきや、自分で当時の官僚気分で体験できるブースがあったり!
現代の技術との融合が面白い!
学校でぼんやりと習っただけの平城京。
ただ、通り過ぎるだけのかつての都。
自分が知っていることと、新しい知識とがゆるやかに繋がるのがとっても楽しい。
いつしか、かなりの時間が経っていました。
あなたの奈良にもう一度
遣唐使船に乗って、ぼんやりと広がる野を見つめながら。
自分が小学生の頃や、修学旅行のタイミングでこんな場所になっていたらなと思いました。
(私自身は奈良へは遠足・修学旅行で来たことがないのですが)
色々な人と話していると、幼い頃の奈良のイメージをまだ持っている人が多くて。
大人の修学旅行に来てください! と私はよく口にします。
多分、大人になってたくさんの経験を重ねてきたからこそ、楽しめるものもあると思います。
今回いざない館を含めた、平城宮跡歴史公園を訪れて改めて思いました。
あなたの奈良は、きっとまだまだ新鮮。
いつか、遊びに来てください。
読んでいただき、ありがとうございました。
今回紹介したええとこ
ゆのじ