日本一大きな村、十津川村への初上陸。
それは思っていたよりもあっさりとした道のりでした(当社比)。
下北山村での興奮も冷めやらぬままに、一行は十津川村へと到着したのです。
奈良には海はないけれど
「海なし県」と呼ばれることもある奈良。
夏のレジャーといえばやっぱり海なのに……とお思いでしょうか。
いやいや、ご安心を。
奈良には海はないけれど、美しい水辺がたくさんあります。
瀞峡へやってきた
瀞峡(どろきょう)のあお。
梅雨だということを忘れてしまうくらいに照りつける太陽。
新緑はきらきらと木漏れ日をこぼし、水面は澄んだ宝石のようで。
ポスターでしか見たことのなかった光景が、今まさに、眼前にありました。
奈良であり、奈良でない
実はこの瀞峡、奈良県でありながら一部は奈良県ではありません。
理由はこの看板で一目瞭然!
そう、実はもう和歌山県・三重県のすぐ近くまでやってきていたのです。
瀞峡のあおの底には、三県境がちゃんとあるそうで。
地図で見ていると熊野や新宮の近さに驚きました。
文化や言葉なども奈良と異なるものがある、と奈良県民の友人らに教えてもらい感心したのでした。
あおをのぞむ、瀞ホテル
瀞峡のほとりには、一軒のレトロな建物がたたずんでいます。
石段をてくてくと下っていくと……
「瀞ホテル」に到着です。
ここはかつて老舗旅館でした。
建物はそのままに、喫茶・食堂としてリスタート。
いつかはここで宿泊を、という思いもあるとのことなので、その日が楽しみですね。
11時半の開店前に訪れましたが、待っている人がちらほら。
予約をしておくことをオススメします。
(ゴールデンウィークなどは11時半からしか予約ができなかったりもするようなので、要確認です)
空腹に幸福の処方
少し暗く、窓の外のあおが映える店内。
暑さのあまり涼を求めて「ジンジャエール」と、「ハヤシライス」を頼みます。
ジンジャエールは清く正しく、生姜の味がしっかりとする正統派。
しゅわしゅわ、とはじける炭酸に心が浮き立ちます。
ハヤシライスはとろけるおいしさ!
最高の眺めを前に、しあわせな気持ちでいっぱいになりました。
瀞ホテルを探検してみる
ホテルの中を探検してみました。
この建物、木造三階建(建築に詳しき人がモクサンと呼ぶのが気に入って私も採用!)なのですが、崖の上に立っているので不思議な感じがします。
ほのぐらい廊下の向こうに、崩れた吊り橋を発見。
この橋を渡って、かつては別館へと渡れたそうです。
台風で壊れてしまったという橋、いつか再びかかる日が来たらいいなあ。
廊下にも綺麗なものがたくさん。
上階は座敷になっていて、そこからの眺めは格別!
風を感じながら、ぼんやりと水のあおさを見つめていました。
序盤からすごいぞ
瀞ホテル、一度は訪れてみたかったのですが念願叶ってとても嬉しいです。
ポスターで見るより何倍も素敵な光景でした。
十津川旅、まだ始まって半日も経たないのにすごい充実ぶりです。
上から眺めていたら水が恋しくなってきたので、次回は下へと降りてみます!
読んでいただき、ありがとうございました。
▼ 今回紹介したええとこ ▼
ゆのじ