ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

ひとひろ

Monthly Log 【202302】

花粉はやってきているのにまだ寒くて、季節の変わり目に翻弄されています。
日差しのあたたかさに春を感じる瞬間も増えていて、わくわくそわそわ。
そんな、大好きな誕生月が終わろうとしています。

2月にできたこと

www.hito-hiro.com

割烹 まつ㐂に行く

お誕生日のお祝いにかこつけて(かこつけまくり)ずっと行ってみたかったお店へ。
早春の味覚をたくさん味わうことができました。エネルギーがぎゅっと詰まった、冬から春にかけての味覚が大好きなので、誕生日に美味しいものを食べに行くのは満足度が高いなあ。
もうずっとにっこにこの笑顔でした。

ローカルなお店へ足を踏み入れる

他にも行きたいお店がありざっくりした表現にしていましたが、そのうちのひとつである町中華・大宮飯店に行ってきました!
人気メニューのエビチリ炒飯を頼んでもりもり食べました。酢豚や八宝菜も最高に美味しかったです。
他にも行ってみたい、まちのお店がたくさんあるのでひとつずつ行きたいな!
雨の日に、ただ町中華を目指して歩く休日が、のんびりしていて尊い時間だなとしみじみしました。

ピカソ展へ行く

母と楽しみにしていた、今月の美術展の目玉はこちら。
感想は後ほどじっくりと。

スノーパーク洞川で本気の雪遊びをする

スキーなんて学校行事で行ったきり、そんなあなたにおすすめしたい。
天川村の奥にあるスキー場・スノーパーク洞川へ、夫と友人と行ってきました。
ファミリー多め、スキーやスノーボードよりもソリ人口が多いのではないかな? という初心者に優しい規模感のスキー場でした。
ソリをレンタルして滑りまくったのですが、いい大人が本気ではしゃいでしまいましたよ。いやあ笑った。
まっしろな斜面を息を切らしながらひたむきに上り、ソリで雪を散らしながら滑り降りる。ただそれだけのことを、童心に返って何度も何度も夢中で繰り返しました。滑っている間のからっぽになれる感覚、やみつきになる。
結構な時間遊び、天の川温泉でほっこりほぐれ、みんなで中華料理を食べて帰りました。
「『にんげんっていいな』プランやん……」と満ち足りた思いでつぶやいてしまう、よい休日でした。

冬の北陸旅を楽しむ

サイコロきっぷで二回、加賀温泉の目を出したので再び北陸へ。
今回は途中下車して、福井駅周辺を楽しみました。
晴れコンビには珍しい大雨の旅でしたが、美味しいものをたくさん食べました。
誕生日ケーキの代わりにフルーツパーラーでパフェを食べたり。

(お味噌屋さんのカフェで飲んだお味噌汁、あったまった……)

福井駅近くのわおん書房、入ったらまず岩波少年文庫がたくさん並んでいて、ひと目で大好きになってしまいました。

福井県庁、めちゃくちゃお城の跡地にあってかっこよかったです。
お堀に囲まれた県庁なんてなかなかないですよね。

二日目の朝ごはんを食べたクマゴローカフェ、朝粥の優しい味に癒やされました。

そのまま電車で移動して、加賀温泉へ。
加賀といえば、加賀棒茶。

丸八製茶場の工場隣接のカフェ、実生でゆったりとお菓子とお茶を味わいました。ほうじ茶のかおりと、きらきらと踊る木漏れ日に、心がほぐれます。

お茶を何種類かいただいたのですが、どれも香りや味が異なりびっくり。
器も可愛かったなあ。

誕生日なので(前日に終わっています)温泉宿でまったり。
夫がカニをすべて剥いてくれたので「あのときカニを剝いていただいた鶴です」と御礼を言うのが流行りました。ひ、ひとに剥いてもらうカニほど美味しいものはないと思うんだ。

親戚麻雀大会を開催する

きっかけは、古い写真を整理した時のこと。
親戚が雀卓を囲む写真を見つけ、祖母たちの思い出話が弾みました。
昔から親戚が集まるとみんなで麻雀をして、楽しかったわよねえ。
時が流れ、別れや変化もあり、さまざまな感情が押し寄せるようになりました。
祖父母っ子の私のエゴ、なのですが。みんなで麻雀をやってみたいと孫世代に相談したところ、全員が協力的で、ひと月後には開催が決定。 打つ人も、打たない人も集まって、親戚麻雀大会を催すことが出来ました。

私は全く麻雀のルールを知らず、ロンとかポンとか言うんでしょ? 程度の超初心者。
(最遊記の影響で、清一色の読み方だけ知っている)
でもせっかくならばルールを覚えた方が楽しいはず、と夫に協力を仰いで一から勉強しました。
動画を見たり、実際にアプリで打ったり、隙間時間にこつこつと。この集中力をもっと他のことに生かすべき……
おかげでCPU(簡単)にたまに勝てるくらいにはルールを把握できるようになりました。
一ヶ月にしては上々な仕上がりだと、当日弟にも褒めてもらったよ。
おかげで卓に混ざることができて、とってもとっても楽しい時間になりました!
祖父が嬉しそうだったのが本当によかったなあ。そして強かった。
第二回もやろうねって約束して、祖父母の家に一式置いてきたから、次も楽しむんだ。

(叶え組の夫には感謝してもしきれないな……)

今月読んだ本

今月読んだ本は十冊。
気が赴くままに読んでいます。

『刀伊入寇』は書店で見つけて即買いしてしまった一冊。
菅原道真推しの私ですが、元々平安時代を好きになったのは『大鏡』で語られる藤原伊周・隆家兄弟がきっかけでした。こらそこ、イケメンに弱いとか言わないで。
弟の隆家は左遷されても逞しく生きてゆく姿が好き。葉室さんの作品ははじめてだったのですが、参考文献のエピソードをしっかり盛り込みつつ、創作要素をスパイスとして効かせた話でひと息に読んでしまいました。
「大和心かしこくおはする人」として国の雅を守ろうとした隆家に痺れます。

来年の大河ドラマが楽しみでならないのですが、道隆パパ(隆家の父)があまりにもイメージ通りすぎてたまらなくて悶絶しています。絶対みる。

ブログを書いていると、熱しやすく冷めやすいけれど、趣味というか好きなものが増えたなあと思います。
昨年好きになった競馬を描いた作品があると知り『風の向こうへ駆け抜けろ』を読みました。
『最高のアフタヌーンティーの作り方』の作者・古内さんが描く地方競馬の世界。
普段よく観ている中央競馬とはまた違う、地方競馬の現実や厳しさ、女性ジョッキーの苦難を盛り込み、読み応えのある作品でした。いつも熱いレースを観ると泣いてしまうので、フィクションでも泣く……
二巻目は個人的にはそっちに行っちゃうのかあああ!となったのですが、まだ物語は続くようなので楽しみです。

今月触れたもの

国立国際美術館『ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』

美しいものや心地よさを、つい選んでしまう自分がいます。
でもさまざまな作品を観るようになって、だんだんと抽象的なものや、感情をぶつけたような作品にも惹かれるようになりました。
今回、ピカソの作品を人生の流れと共にたくさん観て、作品の底に流れる感情やエネルギーに当てられてくらくらとしました。こんなにたくさん観られると思っていなかった。
胸の中の小箱にしまっておきたいような、クレーの作品もたまらなく好きでした。
母はマティスが好きなので、元気になれるわと言っていました。東京に連れて行ってあげたいなあ。

自分にそこが刺さるんだと驚いたのが、ジャコメッティ。
つい声に出して読みたくなる名前ですが、削ぎ落としたかたちにどうしようもなく惹かれました。
なにが見えていたのだろう、どうしてそう作ったんだろう、と胸をつかれるような作品でした。
心斎橋のヴィトンのギャラリーに今展示されているそうで、行きたいけれどちょっと緊張する……と逡巡を繰り返しています。誰か一緒に行ってくれないだろうか。

全然一回で消化しきれなかったので、できることならばもう一度行きたいなあ。
答えがないものは時に不安にもなるけれど、答えがないから楽しいなと思います。

***

最近、日常にちょっと刺激を与えるように意識しています。
行きたいと思っていたお店に行ってみたり、あえて違う道を通ったり。
休日はたくさん遊んで刺激がたくさんですが、その反動で守りに入る平日も、すこしでも楽しいものにしたいから。
疲れすぎない程度に、日々を面白くしてゆきたいものです。

部屋の隅に春がうずくまっているのを感じて、次の季節を楽しみにしているのでした。