ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

ひとひろ

関東ぶらり旅日記

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今年はトーキョーに行く機会に恵まれた。
研修・会社行事・研修と、三ヶ月連続で遠くに行けて、それにかこつけて色々なことができたので、嬉しかったなの記録を残しておく。
第一回目のタイトなスケジュールにみはしのあんみつをねじ込んだお話は書いたので、そのほかの話。

www.hito-hiro.com

一日目 それはお雑煮ではない

時は遡って、七月のある日のこと。
朝から新幹線に揺られて、トーキョーへ。今回は研修ではなく会社行事なので緊張する要素も少なく、私は旅行気分。
百貨店の全国銘菓が集まっている売り場で買ったメロどらをお供に、のんびり移動。

東京駅に着いて早々。

またしてもみはしをねじ込む。

今回はどうしても磯部巻きが食べたかったのだ。
焦げた醤油の香ばしさ、あたたかいお餅、たまらない〜!
ちょっとコバちゃんに似てるよね。腹巻き具合とか。
そしてやっぱり大好きなお雑煮も食べる。
お餅を三個食べることになるので「すみません、お雑煮のお餅……抜いてもらってもいいですか」と意味の分からないお願いをする暴挙。
もはやそれはすまし汁なのだよ。周りの人があんみつやかき氷を楽しむ中、しょっぱいものだけ食べる自分に一抹の成長を感じた。

お腹が満たされたので、東京駅周辺をぶらり。
三菱一号美術館、また行きたいなあ。

そして近くの目的地へ到着。静嘉堂文庫美術館
いつか観たいと思っていた、曜変天目茶碗が公開されているのを知り、関東のこちらを見ておかねばと決意したのだ。
刀剣の展示も面白かったし、目的の曜変天目茶碗は本当に美しかった。ディスコ。

会社行事の前にホテルへチェックインを済ませたかったので、時間が迫る中もう少しだけ寄り道。
初めて完走した朝ドラ『虎に翼』に登場する甘味処のロケ地『竹むら』へ。

案の定、長蛇の列ができていたので泣く泣く諦め……

身支度を整えて会社行事へ。
何かというと、今年で勤続十年を迎えたので、その表彰の一環で招待されたのだ。
大阪で一緒に頑張っている同期ちゃんと「うちらほんまに頑張ったよな〜」と言いながらトーキョーを満喫した。
東京の同期とも久しぶりに会えて、楽しい時間だった!
終わってホテルに戻ったらなんやかやでへとへとだったので、すぐに就寝。翌日からは楽しい休日だ!

二日目 念願叶ってあの場所へ

翌日はあいにくの雨模様。晴れ女、久しぶりに雨の旅。
でも移動はバスなので大丈夫。

東京駅から大きなバスに揺られて……ついに念願叶って、やってきました、千葉県!
というわけで、DIC川村記念美術館に来たよ!
(この時はまだ休館のニュースに揺れるだなんて予想だにしていなかった。行けて本当に本当によかったと思う)
しっとりした天気だったので、お庭の散策はあまりできなかったけれど、緑豊かで素敵な場所だった。

ずっと憧れていたレストランも予約しておいたので、まずはゆったりとランチを楽しんだ。

ちょうど特別展がお休みの時期だったので、コレクション展だけの鑑賞となったが、すごくよい空間だった……
大好きなヴァシリー・カンディンスキーの作品が観たかったのだけれど展示がなく、残念。
途中、茶室で和菓子とお茶をいただいたのがよき時間すぎた。仄暗い空間で、自分ひとりでいられる幸福よ。

いくらでもゆっくりしていられるなと思っていた。
でも集合を促す館内放送の気配を感じて焦る。
そう、せっかくなのでガイドツアーに参加しようと思っていたのだ!
わたわたと引き返し、無事にガイドツアーに参加することができた。

ひとりで一巡した上で、じっくりと丁寧な解説を聴きながらまた観てゆくと、体験に深みが増してゆく。
上品なご婦人のガイドさんが、プリーツプリーズのカーディガンをお召しだったのが素敵で、まんまと欲しくなっちゃった。ええ、ちゃんと話を聴いてはいたのですがあまりに綺麗だったもので。
レストランも展示も茶室もガイドツアーも、全力で楽しむことができて最高だった。
最後にショップでピーナッツバターを購入。翔んで埼玉で言ってたやつやんってなった。

バスでトーキョーへ戻り、夕食を食べたら、この日の冒険は終わり。
宿泊したホテルのエレベーターに突如としてロボットが乗り込んできて「2階に行きます」と言い出したからびびって逃げた。
夜、夫と電話していたら「それはボタンを押してあげなあかんかったんちゃうん?」とのコメント。や、やっちまった!
さまよえるロボットに怯えながら再びエレベーターに乗ったけれど、無事に任務を遂行できたようだ。
どうでもいいことを電話で喋ったのが心地よくて、眠りに落ちた。ぐっすりぐっすり。

三日目 行きたいところに行ける幸福

なんだかんだと充実した旅もいよいよ最終日。
関東の友人に声をかけたら、いつもながらのフッ軽ぶりで遊んでくれることになった。わーい。

ずっと行きたかった本屋Titleへ向かい、お互いゆるゆると本を眺める。気になっていた本があったので購入。
荻窪エリア、おしゃれなお店が色々あって気になる!
パフェが食べたいという私のわがままを聞いてもらって、Typicaでしばし並ぶ。
旅好きな友人と、お互いのGoogleマップを眺めながらおすすめの場所を紹介し合うの、楽しかった。
ブログを始めて、繋がって。いろんな人に影響されて、どこへだって行けるんだなって、自分の境界をすこしずつ広げられている気がする。

お待ちかねのパフェは、桃だったので最高! だけど、カレーも美味しそうだったのでまずはカレーを食べちゃう。
食事もパフェも、構成が複雑で、これはなんだろう? と考えながら食べるのがとっても楽しかった。
コバちゃん、お店の人に可愛いですねと言ってもらえてご満悦。

(友人からは想像より小さい! とのコメントを賜り、次回の東京旅で会った友人からは思ったより大きい! と言ってもらう。伸縮自在のアイドルです)
とろけるような幸福を抱きしめて、あとすこしの残り時間を噛み締める。
旅の本屋のまどには店名の通り、様々な旅の本が並んでいて、旅先なのにもう旅に出たい〜!って気持ちをかき立てられた。

都会は情報量が多くてわあっとなるけれど、たまにこうして浴びにいくのはたまらなく楽しい。
ずっと行きたかった場所にも行けたし、会いたかった人にも会えたし、楽しい楽しい時間だったな!
また絶対行くんだからな。待っててねトーキョー。