最近までスプリングコートを着込んでいたのに、昨日くらいから突然暑くなりはじめましたね。
なんでももうすぐ梅雨が来るようで、若干絶望しています。
快適な季節はどうしてこうも短いんでしょうか……
気候のよいうちにと思って、最近は自然の中でお散歩を楽しんでいました。
きらきら輝く新緑が目にまぶしい、素敵な季節ですね。
今年は、皐月の風を感じさせる藤にも幾度か出会えました。
春日大社の砂ずりの藤
砂ずりの藤。
高校生のときに先生が教えてくれたことは覚えているのですが、あれはなんの教科の先生だったか。
(おそらく日本史か、古典の先生だったように思います)
地面についてしまうほどたわわな藤が、春日大社にあるらしい。
実は花が咲いているところは今まで見たことがなかったので、あさんぽがてら会いにいってきました。
さすがに地面にはついてはいなかったけれど、重みのある花房が美しい。
朝の光をたっぷりと含んで、きらきらと眩く輝いていました。
ちょうど訪れたときは、朝の祈祷の時間だったようで、静かな境内に祈りの言葉がみちていました。
お参りをしながら、しばし聞き入る。
贅沢な時間だなと思いながら、噛みしめました。
砂ずりの藤、西から見るか、東から見るか。
どっちも綺麗。
藤、ピントを合わせる場所がめちゃくちゃ難しいですね。
お花を撮るのは好きなので、いろいろと修業したい。
ああ、季節の花を追いかける暮らしをしたいなあ……
今年は行けなかったのですが、萬葉植物園の藤もそれはそれは見事なのでぜひ。
藤にこれほどまでに種類があることを知りませんでしたし、続く藤棚の美しさに圧倒されたのを覚えています。
やっぱり特別な場所
前回、北野天満宮で万感の思いにひたる記事を書いてしまいましたが、春日大社も私にとっては特別な場所です。
主に藤原氏の氏神であるという点においてですが。
道真公が好きですが、最初に平安時代に興味を持ったきっかけは藤原氏なので。
奈良に進学することを決めて、母と大学を見に行った際に初めて訪れて以来、節目節目で訪れています。
去年、自粛が続いて苦しくなったときも、散歩で足を向けていました。
これからも、季節を問わず、足の赴くままに訪れたいなと思います。
そうそう、春日大社には藤の季節限定の「藤まもり」があるそうなので、いつかお迎えしたいなあ。
よすがにできる場所がたくさんあるということは、幸福ですね。
季節の移ろいを楽しみながら、苦手な夏を迎え撃とうかなと思います。