ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】秋にとけゆく【京都-北野天満宮】

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遅くまでゆっくり眠ってしまった土曜日。
やってしまった、と落ち込む私は夫に、お出かけしておいでよと言われました。
それならば。
「じゃあ、ちょっと北野に行ってこようと思う」

また?というぽかんとした夫の表情、忘れません。

秋の御土居へ行ってきた

春・初夏についで本年三度目となる北野天満宮の訪問となりました。
紅葉の時期に合わせて史跡 御土居が公開されているので行きたかったのです。
Twitterでまだ紅葉は色づきはじめとありましたが、そこはお構いなしということで。
また行きたければ行けばよいのです。

www.hito-hiro.com

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京都駅について、人の多さにくらくら。
秋の行楽シーズンですし、ようやく状況が少し落ち着いたこともあり、嬉しそうな表情の人々がたくさん行き交っていました。
よし、私も行くぞ。
まずは腹ごしらえと思って、行きたかったお店を目指します。

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京都駅近くの殿田さんで、たぬきうどん。
あつあつとろとろのあんが、やわらかいおうどんに絡んでたまりません。
優しい味のお出汁にたっぷりの生姜が溶け込んでいって、身体があたたまります。
おおきに!の優しいイントネーションに背中を押されながら、幸福な気持ちでお店をあとにしました。

秋にとけゆく

迷うことなくバス乗り場を目指し、と書けたら格好良かったのでしょうが、私は方向音痴。
京都駅のバスターミナルでたくさんの路線を前にしてやっぱり迷ってしまいます。
おもてなしコンシェルジュの方がたくさんいたので、声をかけて優しく乗り場を教えていただきました。
バスに揺られて、気が付けば見慣れた景色があらわれました。

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境内には七五三でおめかしした子供たちがたくさんいて、かわいいなあとほっこりしました。
受験生かしらというような親子もちらほら。
みんな様々な想いでやってくるんだな。当たり前のことを考えながら、今日も私は推しにお参りします。
幾たびも訪れることができたことに感謝です。

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推しからのグッズ供給!と感涙にむせんだ新発売のクリアファイルを買いたかったのですが、先にもみじ苑へ向かいましょう。
御土居への入り口が夏とは逆方向になっていたので境内をうろうろしてしまいました。
入場料は1000円で、お菓子がついてきます。

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嬉しくて想い出を持って帰りたくて、まだいただいていません。いちいち重い女だよ。

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とてもお天気のよい日だったので入口のところから木漏れ日が素敵でたまらない。
はやる気持ちを抑えながら進みます。
想像していたよりも人が少なく、かなりゆったりと見ることができました。
もみじは色づきはじめだったので、秋が深まるにつれて人も増えてくるのでしょうか。

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カメラは2台持ってきていましたが、ほとんどα7iiで撮りました。
久しぶりに持ち出したので楽しくなってたくさんシャッターを押しちゃう。
ばちょん、っていう大きい音も久しぶりで嬉しくなっちゃう。
やっぱり写真を撮るのは楽しいですね。

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少しずつ色が変わってゆく様子が美しくて。
緑の中でほんのひとさじ、絵の具を垂らしたようにあかく変わったところがぱっと目を惹くのも、いとおしい。

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スポットライトが当たるように輝いていたので夢中になってしまいました。

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今でも十分に素敵なのに、すべてが赤に染まったらどうなってしまうのだろう……
この日だけでも大満足ですが、その先を知りたくて仕方がなくなっている自分がいました。

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胸いっぱいになったところ、出口に向かう前に茶店がありました。
あたたかいほうじ茶をいただけたので、ちょっと一服。

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梅で彩られたカップスリーブが可愛い!
いただいたお菓子をここで食べるのも気持ちがよさそうですね。
ああ、楽しかったなあ。

季節は移ろえど

好きな場所が増えるにつれて、四季折々の姿を見てみたいという想いが募ります。
北野天満宮、今年は季節を変えて訪れていますがいつだってあたたかいものが心に溢れるようです。
次は梅の季節かしら。
変わっていったり停滞したり、日々の些事に悩むことも多いですが、変わらないものがあるのに力をもらえました。

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推しの心の清廉さに触れて、我が身を省みながら京を後にしたのでした。
常に誠実に。背筋をふたたび正していきたいものです。

今週のお題「赤いもの」