ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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晴れ女の梅雨の旅 vol.4

梅雨入りした関東へ乗り込んだ晴れ女、三日目終了時点で傘は一度も開かず。
(三日目の夜にコンビニに行った折、一瞬だけ小雨に降られたけれど)
帰りたくない気持ちと、奈良が恋しい気持ちの二律背反を抱えながら、最終日の朝を迎えた。

▼ 前回までのお話はこちら ▼

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四日目 上野 晴れ

ゆっくり眠り、すっきり目覚めた朝。外は晴れ。
ホテルで朝食をとり、チェックアウトして上野近くで最後に行きたかった場所へ。

入谷にある小野照崎神社は小野篁公を祭神とする神社。
小野篁といえば地獄でもお役人をやっていた話が好きで、京都の六道珍皇寺にある「冥土通いの井戸」を見に行ったこともある。
そしてこちらは私の推し・菅原道真公も祀っており、いつか行きたいなと思っていた場所だ。

境内では山開きを迎えるために草刈りをしていて、夏の匂いがした。

てとてとと歩いてくる猫。かわいいね。
しっかりお参りをして、御朱印をいただき、上野ミッション終了。

駅まで歩きながら、高架橋から電車を眺める。
東京は路線がたくさんあって、駅も大きくて、奈良の民には色々とキャパオーバーだった。
でもやりたいことぜ~んぶやりきって、楽しい旅だったなあ。
私のやりたいにたくさん付き合ってくれた友人と、駅でお別れ。
さみしいけれど、ネットの海でも会えるし、また奈良に来てくれたら全力歓待するもんね。
別れてからしばらくして、「二日分くらいの雨に降られました」と連絡が来たのに思わず笑っちゃった。なんかごめん。

四日目 東京 晴れ

さて、東京駅。
今回会えると思っていなかった別の友人と、いきおいでふらっと会えることになったので待ち合わせ。
時勢柄、フッ軽を感じる機会も減っていたけれど、そうだこんな感じだったなって嬉しくなった。
久しぶりなので緊張もしたけれど、友人が作った写真集を無事に受け取り。

駅のすぐ近くにきっと気に入りそうなお店があるということで、KITTE丸の内へ。

郵便局だった建物をもとにしているそうで、局長室が公開されていた。

クラシッククロームで撮りたくなる空間。
東京駅のシンボリックな駅舎が見えるの、いいお部屋だなあ。

時間にまだ余裕があったので、KITTEの中をぶらぶらするのにお付き合いいただいた。
好みのお店がたくさんあってわくわくした! 安定の限定ふきんをお買い上げ。

愛媛県のものを色々置いているショップで、ずっと探していたものを見つける。

友人が推していた、松山あげ!
ちょうどいいサイズにカットされていて、かつ賞味期限が長いから常備すると便利だそうで、ほんとずっと探していた。
店員さんからも熱烈に推されたので、東京土産としてお買い上げ。
(帰宅後、荷物から出したら、夫に「松山……?」と首を傾げられた)
(これだけ探していたのに、実は普段行かないスーパーで売っていた。安定供給の道が見つかり嬉しい)
ブログを軸に話が広がっていくの、やっぱり楽しいなあ。
しばらくお付き合いいただき、またいつかどこかで!って行って別れた。楽しかったし嬉しかったなあ。

外に出たら、夏みたいな雲が浮かんでいた。
結局、傘を開かなかったなあと思いながら、東京駅構内でお土産購入タイム。

食べてみたかったメルヘンのフルーツサンド。
メロンが好きなので問答無用でメロンにする。

大好きな舟和の芋ようかんを握り、新幹線へ。

へとへとに疲れていたけれど、四日間の旅程、やりたいことを全部やり切ったので心は穏やかだった。
東京駅を発車する直前、新幹線の窓を雨がぽつりと打つ。
西へ向けて滑りだし、横浜のあたりでは、豪雨の中を抜けていった。

静岡でそわそわしていたけれど、どこかはよく分からない山を撮れただけで。
まあそれも私らしいな、と思ってこのブログを書きはじめる。

四日目 奈良 晴れ

夕方、迎えに来てくれた夫と駅の階段を上がると。
ぴかぴかの、夏みたいな晴れだった。
楽しかった思い出をわあわあ話しながら、晴れ女の梅雨の旅は、完勝で終わりを告げる。

たくさん食べて笑ってはしゃいで、よい旅だった。
私はどこへだって行けるし、なんだってできる。
その気持ちを確かに、日々の光としながら、これからも生きてゆきたい。
人生には晴れの日も雨の日もあるけれど、どれも楽しんでこ。