奈良県は靴下の生産量日本一。
それを知ったときから、ひそかな野望を胸に秘めていました。
「靴下工場の見学に行く」
ささやかな夢を、ちょっと違う形で、クリスマスの日に叶えてきました。
靴下がないなら、自分で作ろう
2021年のクリスマスの朝、ツリーも飾らぬ我が家にはサンタクロースはやってきませんでした。
それもそのはず、プレゼント交換は待ちきれずにイブよりもっと前に済ませてしまっていたし、なんといってもプレゼントを入れる靴下を用意していなかったのです。
もういい大人の私は、クリスマスにねだりました。
「ねえ、靴下、作りにいかん?」
相変わらずの無茶ぶりに付き合ってくれる夫とともに奈良県一の靴下の産地、広陵町へ。
たくさんの靴下の会社が並ぶ通りに、靴下のテーマパーク・S.Laboがありました。
ここは株式会社創喜さんがはじめた、靴下を楽しむ実験室。
一足踏み入れると、たくさんの可愛い靴下が並んでいて……
そして、ラボの奥には自転車がありました。
こいだら靴下、チャリックス
今回のお目当てはこちら、靴下の編み機と自転車を合体させたチャリックス。
チャリをこいだらソックスができるという画期的すぎる機会です。
Webからの予約制で、30分ほどの靴下づくり体験をすることができるのです!
大人の社会見学、たまらなくわくわくしますね。
まず、壁に並んだ鮮やかな糸たちから3色選びます。
3色の糸と、和紙とシルクの糸を合わせて織って靴下ができあがるのですが、どんな色柄になるかはランダムです。
自分の漕ぎ方によって色の出方も変わってきます。
悩んで悩んで、普段から好きな色たちを選びました。
靴下の長さも、ショートとロングから選ぶことができます。
糸をセットしたら、早速チャリ……自転車にまたがります。
最初にお試しでペダルを回してもらったら、意外と重たい感触でした。
機械にかけたチェーンの色で編み方が変わるそうなのですが、ピタゴラ感があって楽しい!
とにかく一定のペースを保ちながらこぎ続けます。
これが意外と難しく、だんだん汗をかいてきました。
チャリックスのジムを作ったら、楽しくてエクササイズもはかどりそうだなと考えたり。
靴下がかかとの部分に差し掛かると、ペダルが急に軽くなります。
自転車の変速機が変わるのと同じ感覚で、ペースを保つのがまた難しかったです。
必死にこいでいるうちに「もうすぐできるよ~」と声をかけてもらいました。
ちらちらと先が覗いていて……気づいたら、ぽこん、と靴下が生まれていました。
生まれたてほやほやの靴下!
たまらないかわいさに、にこにこしちゃいますね。
(写真は両方作ったあとのもの)
嬉しい~!とにこにこで自転車を降りようとする私ですが、「靴下はもうひとつあるで」と止められます。そうだったペアだった。
もう片方を作るときには少し余裕ができていて、機械の動く様子なども観察することができました。
つま先の部分を綴じてもらい、ドライヤーできゅっと縮めて、できあがり。
タグも自分で書いたら完成です!
生まれたてほやほやの靴下~!(2回目)
自分だけの、特別な一足というのが嬉しいですね。
夫も一緒に体験させてもらったので、ここで交代。
いつも選ぶ色からすると、黄色を選んでいるのがなんだか意外でした。
男性用かつ、ロングを選んだので私よりもこぐ時間は少し長め。
ひと仕事終えた私は機械の動きを楽しく観察します。
できあがったものがこちら。か、かわいい……
黄色がアクセントになっていてとてもよいですね。
お土産にも靴下を
大満足で体験を終え、お土産に靴下を買って帰りました。
夫が選んだ利き酒ならぬ利きソックスができるセットがとてもよかったです。
コットンは産地によってその風合いが異なるため、編み方を変えて楽しめるようにしているそうです。
贈り物にもよいですね!
私もカラフルでキュートなやつを選んじゃいました。ふふふ。
この日は広陵町でてんこ盛りに遊んで、よき一日となりました。
今後はチャリックスだけでなく、工場見学などのワークショップも開催できたらとのことだったので、これからも楽しみ!
靴下はぜひ、奈良県のものを。
そしてぜひ、自分で作ってみてください。
靴下がなくてサンタさんが来られなかったので、広陵町のSOUKIさん(@souki_socks)で作ってきました🧦🎅
— ゆのじ (@hiromyarm) 2021年12月25日
靴下作りの様子を見るのが夢だったので、本当に嬉しかった!! pic.twitter.com/T1kmVmxqdc
奈良が好きだし、産業が好きだ!