仕事で今期から、久しぶりにチームに入ることになった。
最初のミーティングで「公私ともに今期の目標を表明しよう」ということになる。
だから「奈良アテンダントになる」と言ってみた。
大阪の職場でも、みんなが引くくらい奈良推しの私。
今期も変わらず、そんな気持ちだった。
夏の終わりに起こった、嬉しい話。
チームメンバーの後輩くんから突然相談を持ちかけられた。
「ゆのじさん、僕今度、天川村に行こうと思ってるんですよ」
なんだい、それは嬉しいなあ。
そんなこと言われたら、大好きな天川村のいいところをつい熱く語ってしまうじゃないか。
というか私もその週行くわ、だなんて言いながら。
奈良に住みはじめてから、職場に限らずちょくちょくこういう機会に恵まれる。
大したことはお伝えできないけれど、自分なりのオススメを精一杯伝えるようにしていた。
自分の好きなものをおすそわけする気持ちで、とても嬉しく思っている。
結局後輩が計画していた日はお天気が悪くて行けなかったらしい。
その翌日は晴天で、私は天川村を満喫した。すまぬ。
とにかく水が綺麗で、眩くて。
写真を撮るのに夢中になる。
木漏れ日も美しい。
まっすぐに伸びた木々とか、暴力的なまでの夏の緑を見ているとうっとりする。
この日はツアーだったから、おいしいものも体験もてんこ盛り。
一日たっぷり遊んで元気になる。ええ村。
後輩は楽しめたかなと思いながら週明け会社に行ったら、なんと同じ日にチームの上司が天川村に行っていた。
いやこれは全く偶然なんだけど。
小躍りしながら「どこ行きましたか?」とがんがん話しかけにいってしまう。
圧が強くてごめんなさい。
上司と私の盛り上がりぶりを見て、後輩が隣でリベンジを誓っていた。
そして半月もしないうちにリベンジを果たしてくれた。
「天川村行きましたよ、もうね、思ってたのの何倍もよかったです。めっちゃよかったです」
心の中で、いやもう全力で、ガッツポーズ!
ようこそ奈良の沼!
また奈良行きたいですって言ってくれたから、奈良県民仲間の別の上司と一緒にオススメをお伝えしておいた。
そうしたら、ハマりそうですなんて言ってくれちゃって。
嬉しいなあ。もうとてつもなく、嬉しいなあ。
好きだと思ったら、つい伝えたくなる。
気持ちが届いたら、たまらなく嬉しいんだね。
これだから、やめられない。
特に私が何かに貢献したわけではないのだけれど。
よかったなあとしみじみ思った出来事なのだ。
さあ、ようこそ、奈良の沼。
ゆのじ