歌枕といえば、万葉集?
歌碑でもめぐったのかと思われそうですが……
にーさんと二人で、誰得すぎるツアーを敢行してきました!
気になってやまない「セッケンラブ」
思えば、去年から我々の行くイベントにことごとく現れていた、謎の3人組。
眼鏡と帽子のおじさんたちが陽気に歌う、セッケンラブというバンドがあります。
関西近郊で活動されているようなのですが、よく奈良にもいらしていて。
歌のフレーズが耳に残って、いつしか夫婦でやみつきになってしまいました。
歌われる奈良を探しに
なにが心を掴んだって、実際にあるお店が歌われていること!
奈良にも歌になったお店がたくさんあります。
- 豆パン屋アポロのテーマ
- テントンさん
- 丘の上食堂 ド・ウルス
それぞれのお店の魅力をうたう歌詞に、聞けば聞くほど訪れてみたくなる!
もう、行くしかない、セッケンラブツアー。
ツアコンにーさんに導かれて、奈良をあっちこっちしてきました。
はじめに断っておきますが、かなりの距離を移動しているので、1日で行くと少し大変かもしれません。
(おなかがいっぱいになります)
そして、この記事はただの一ファンによる重めな敬愛の結果であり、セッケンラブ様には何の関係もないことをお断りします。
それでは、ちょっぴり特殊な歌枕をめぐる旅、いってみましょうか。
豆パン屋アポロ(大和郡山市)
ついつい口ずさんでしまう、一番お気に入りの曲!
歌われているのは、近鉄郡山駅からほど近い、素敵なパン屋さん。
駐車場もあるので、車でいっても大丈夫。
期待に胸を高鳴らせながらドアを開けると、ふくふくとしあわせになるパンの香り!
「おいしいパンはどれですか?」
歌詞にならって聞く……までもなく、どれもこれもおいしそうなパンばかり。
心なしか豆を使ったパンが多い気もします。
イートインコーナーがあるので、スープやチャイと一緒にいただくことに。
雨のそぼ降る中庭を眺めながら、おいしいパンをいただきました。
雨でも色んな人が訪れて、笑顔になって帰っていく。
郡山の人たちに愛されているのがひとめで分かる、素敵なお店でした。
しあわせはパンの形をしてやってきたのです。
チーズケーキ専門店 ten ton(葛城市『楽木』)
パンで腹ごしらえをした後は。
おてんとさまは見えないけれど、心を晴らしてくれるデザートを食べにいきましょう。テントンさんこと、桜井市の『ten ton』さんのチーズケーキは、配送販売か出張販売でしかお目にかかれません。
そんなことを言われたら追いかけたくなる!
というわけで、葛城市の『楽木』さんにて催されている里山出張販売を目指しました。
大きな道を外れて……本当にこんなところにあるの?というくらいのどかな場所に、あたたかみのある木で出来たおうちが。
大雨なのに、開店直後の駐車場は満員!
ここで諦めるような我々ではありません。
活気づいた、葛城市の新名所・道の駅かつらぎで野菜を前にはしゃぎます。
(ゆのじは道の駅・産直で野菜を買うのが大好き)
なぜかナスや新生姜を抱えてほくほくのまま、再びお店を目指します。
すぐ近くなのでぜひどちらも訪れてみてください。
なんとか駐車場にすべりこみ、暖かい店内へ。
ショーケースを覗きこんで、思わずにんまり。
そしてここで、大誤算!
テイクアウトにするつもりだったのに、イートイン限定メニューがある……!
和栗のモンブランチーズケーキタルト、字面の破壊力に負けました。
(その他メニューを全部制覇でテイクアウトにして)広くてのんびりとしたロッジで、いただきます!
かわいい。おいしい。たまらない。
雨の奈良。おてんとさまを恋しく思いながら、あまいケーキを楽しみました。
てん、とん、さん!
パパ・ド・ウルス 丘の上食堂
おいしいパンにあまいもの、今度はちょっぴりしょっぱいものが恋しくなってきた?
奈良市内まで戻って、高の原駅近くの「丘の小道商店街」へ。
かなり急な坂道をのぼっていくと、確かに色んなお店が立ち並ぶ一角が。
脳内ではもう「パパとママが手ぐすね引いてる」!
お店の扉を開けると、イメージ通りのお父さんとお母さんが。
そして店内に溢れるソーセージの数々! 思わずじゅるり。
メニューもたくさんで、悩みますがオムライスランチと、ソーセージランチをいただきます。
ショーケースに並んだソーセージたちを眺めながら、またまたじゅるり。
娘さんでしょうか、可愛い店員さんがひとつひとつ説明してくれるハムやソーセージ!
鉄板でじうじうと、油をはねさせながら輝いています。
種類がたくさんで、どれも味わいが違って一口ごとに感嘆符が止まりません。
オムライスも、ご覧の通りのふわとろ感。
パンとケーキでそこそこお腹が膨れていたのを忘れてほおばりました。
パパとママの愛情こもった味に、全身まあるくなるくらいしあわせが満ちました。
まるまる太って、加工されちゃいそう。
夏はかき氷もされているそうなので、要チェックですね。
パパ・ド・ウルス 丘の上食堂 - 奈良県 奈良市 | Facebook
旅はまだまだ続く!
それぞれ好きな音楽が違う、夫婦ふたり。
セッケンラブさんの楽曲は、そんな我々が全力で意気投合し、二人してついつい口ずさんでしまう曲ばかりです。
音楽とはすごいもので、楽しいときもつらいときも、フレーズを唇でなぞるだけで記憶が蘇ってくる。
出会ってからデートを重ね、なぜか訪れるイベントごとに遭遇した彼らを、特別な存在に思わずにはいられません。
そして、歌を通じて素敵なお店にたくさん出会わせていただいたことにも感謝を。
言葉のちから。
文字のちから。
そして、音楽のちから。
様々なものが、人を突き動かすのでしょう。
他にもまだめぐれていない歌枕があるので、また歌いながら、旅に出ようと思います。
たくさんのラブをこめて。
読んでいただき、ありがとうございました。
▼今回の歌枕たちはこちら
ゆのじ