ひとひろ

日常より、もう少し深いところへ。ひびのこと、たびのこと、ならのことを綴ります。

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【おそとのええとこ】春のたよりを求めて【大阪-道明寺天満宮】

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再燃した推しへの想いをぶつけた、今年のやりたいことリスト。
どことなく春の気配がただよい、梅のつぼみがほころびはじめました。
まだ少し早いかなと思いつつも、はやる気持ちを抑えきれず、会いにいってきました。

どうしても見たいものがある

目的地は、大阪の道明寺天満宮。
年に数回だけ公開される道真公の遺品をどうしても見たかったのです。
梅まつりの開催期間の土日祝を狙って行ってきました。
本当は命日である二月二十五日に行けたら一番よかったのですが、わがままは言いません。
まずはお参りして、また会いに来ることができた感謝を伝えます。

うきうきと心躍らせながら、梅園へ。
梅まつりの時期は拝観料が三百円かかります。

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まだ咲き始めだということは知っていましたが、ちらほらと紅や白に染まっているのが見えて、駆けだしたくなりました。

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木によってはかなりのつぼみが開いているものもありました。
さっと日がさしたとき、花びらが透けて見えるのが本当に美しい。

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まだ花の盛りでないからか、人も多くなく、ゆったり梅見を楽しむことができました。
公式サイトによれば八十種類もの梅が植わっているそうで、色も枝ぶりも様々です。

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寒い季節、春を告げるようにぽこぽこと咲く梅が大好きです。
丁寧に剪定されているので、きっと満開になったら橋の上からは絨毯のように鮮やかな様子が見られるんだろうなあ。
また盛りのときに来たいものです。

たっぷりのんびり梅園を楽しんで、本日の目的地、宝物殿へ。

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どん!

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国宝六点・重文二点。
宝物殿の入館料、三百円でいいんですか? となりつつ足を踏み入れます。

宝物殿は撮影ができないので、中の様子は言葉でしか伝えられないのですが……
本当に見ることができてよかったです。
昔のゆがみのあるガラスをはめた展示棚は趣がありました。

菅公遺品の硯がどうしても見たかったのですが、他にも遺品の櫛や笏などがあって内心大興奮でした。
犀角柄刀子という、正倉院宝物にもあるような小さな刀があったのですが、拵えがシンプルで実用的なところが文書博士の道真らしい(超意訳)とあってたまらなかったですね。好き。
「デンカンコウノイヒン」ってなぁに? と尋ねるお子様に、熱く語りたくなったけど我慢我慢。
推し、生きた時代が昔すぎて確たるものがほとんど残っていませんが、こうしてモノを見ると"伝"であってもすごく嬉しいですね。

ほくほくにこにこしながら宝物殿を後にして、帰ろうとしたらメジロちゃんに会いました。

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まだ風は冷たいけれど、やってくる春はきっとよいものになるだろうという予感がした、素敵な一日になりました。