こんにちは、ゆのじ(@hiromyarm)です。
ずっと書きたいなと思っていた、茉莉子さんの交換日記企画。
たくさんの参加者さんが書かれた記事を読みながら、冬をほっこり過ごしておりました。
ようやく頭の中のあれこれがまとまってきたので、私もはじめて書いてみようと思います。
私の好きな花と思い出
幼いころから好きなこともあり、カメラを手に入れてからの被写体の多くはお花です。
奈良という自然豊かな土地では、四季折々、さまざまな花と出会うことができます。
そんな中でも、毎年つい追いかけたくなる花というものがあって。
あっさり答えからはじめるのですが、梅が好きです。
立春、暦のうえでは春がやってきます。
冬生まれなので冬がいっとう好きなのですが、とりわけこの、立春のころが好きです。
しんと冷えた日でも、太陽があたるとほうっとあたたかいような。
冬と春の間のどこかそわそわする空気の中で、梅のやわらかい香りをかぐととてもしあわせな心地になります。
梅の魅力に気がついたのは、たぶんすこし成長してからなのだけれど。
その話はあとでお話することにします。
まだ周りは冬景色の中、一番に彩りを添えてくれる梅を、私はどこか孤独だと感じます。
それでもさみしそうではなく、凛と咲いている様子にいつも勇気をもらえる気がしていました。
この、なんとなく浮いているけど、堂々としている感じに憧れちゃうんですよね。
昔から、なんとなく浮いてしまうけれど、堂々とすることはできなくて。
「もう春でいいのかな? 咲いてもいいかな?」って私ならきっと思ってしまうだろうから。
直線的で意志の強そうな枝も、自信があるようにみえてすごく好きです。
しだれ梅だって、芯が強くて素敵にみえませんか?
私をよく知るひとならもしかしたら「いや梅好きなの絶対別の理由だろ」と思われるかもしれません。
なんとなく浮いてきた理由はたぶんこういうところにもある。
梅は、私が大好きなひとの花。
菅原道真。高校生のときからずっと、ひそかに大切にしている存在です。
高校二年生の「大鏡」の授業で「東風吹かば」の歌をはじめて知ったとき、梅に寄せる気持ちが変わりました。
いま思えば魅力に気づいたというよりは、モチーフとして好きになったというのが正しいかもしれません。
「東風吹かば」だけでなく、彼が作った漢詩にもよく梅が登場していて。
梅といえばつい、道真公を思い出してしまいます。
頭が良すぎて、もしかしたら浮いてしまっていたかもしれないけれど、きっと彼も凛と生きたのだろうなあ、なんて妄想しちゃうよね。
うん、やっぱり梅が似合うひとだ。
ゆかりの地では必ずといっていいほど梅が大切にされているので、また詣でにいきたいものです。
(思い出話ではなくて推しの話になってしまった……)
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最後に、奈良ブログらしい?いつものテンションで奈良のオススメ梅林を紹介してしめます。
奈良三大梅林の月ヶ瀬梅林(奈良市)・広橋梅林(下市町)・賀名生梅林(五條市)はどれも全部見ごたえ抜群ですが、アクセスがなかなか大変。
月ヶ瀬とかは温泉もあるので最高です……今年は臨時バスの運行などもないようで泣いておりますが……
奈良公園にある片岡梅林が気軽に足を伸ばせるので、オススメです。
うまくいけば鹿と梅のショットが見られるかもしれません。
2月初旬に行ったらもう咲いていて、今年は本当に早いなあという感じでした。
まあ、奈良は修二会(お水取り)が終わらないと春が来ないのですが。
少しずつ移ろっていく季節を楽しみながら、春の訪れを待ちたいと思います。
まとまってきたなんて嘘で、好きなものをつめこんだだけのおしゃべりになってしまいました。
あなたの好きな花もお伺いしてみたいです。
読んでいただき、ありがとうございました。
ゆのじ